荒井良二(1956-)は、2005年に日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、世界的な評価を受けるアーティストです。彼の幅広い活動は、絵本だけでなく、絵画、音楽、舞台美術にまでおよびます。本展では、絵画や絵本原画、イラストレーション、そして新作となる立体インスタレーションや愛蔵の小物たちを通して、その創作活動を紹介します。まさに旅をする時のように、先が見えない不安や恐れをも楽しみに変えてしまうような気持ちで活動の幅を広げてきた荒井良二。その旅の軌跡と現在地を語る作品たちからなる、これまでにない展示空間が、みなさんをお迎えします。荒井は、これまでどんなところを旅して、次はどこへ出かけていくのか。ここからまた新しい荒井良二が誕生=new bornする展覧会を、一緒に体感しましょう。
Ryoji Arai (1956–) is an internationally acclaimed artist who was the first Japanese recipient of the Astrid Lindgren Memorial Award in 2005. While best known for his picture books, his rich artistic output also includes paintings, music and theater set design. This exhibition introduces us to Arai’s creative activities through his paintings, original picture book artwork, and illustrations, in addition to new three-dimensional installations and a collection of beloved objects. During the journey that has been his career, this artist has transformed the uncertainty and fear of confronting the unknown into a joyous exploration of new realms of creativity, and this unique exhibition invites us to follow the trajectory of his journey, while also witnessing his most recent endeavors. Ryoji Arai has wandered through many lands, but his journey is far from over. Join us at this exhibition to experience the world of an artist who manages to be perpetually “new born.”
1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったのでまどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を受賞するほか、2005年にはアジアで初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得る。2012年NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当。ライブペインティングやワークショップのほか、作詞・作曲やギターも演奏するなど音楽活動も行っている。2018年まで「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」の芸術監督を務め、さらにその活動の幅を広げている。
会期 : 2024年4月20日(土)~6月15日(土)
会場 : 刈谷市美術館
開館時間 : 午前9時~午後5時
※入館は午後4時30分まで
休館日 : 月曜日(4月29日、5月6日は開館)、
5月7日(火)
入場料 : 一般1,100円、学生800円、
中学生以下無料
※前売券、団体料金の設定はありません。
※身体障害者、精神障害者保険福祉、
療育の各手帳所持者及び付き添いの方(1名)は入場無料。
入館の際に手帳をご提示ください(ミライロID可)
主催 : 刈谷市美術館、朝日新聞社
協力 : 偕成社、積水ハウス、宮本武典
後援 : 愛知県教育委員会
巡回情報
- 【群馬会場】 アーツ前橋
2024年6月29日~8月25日 - 【福島会場】 いわき市立美術館
2024年9月7日~10月20日
閉幕した会場
- 【神奈川会場】 横須賀美術館
2023年7月1日~9月3日 - 【千葉会場】 千葉市美術館
2023年10月4日~12月17日
荒井さんと一緒に「物語をつくる」プログラムです。新作インスタレーション《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》をモチーフに、参加者全員で物語文を編んでいきます。完成した物語文は、そのまま会場に展示されます。/日時:5月3日(金・祝) 15時30分~19時30分/会場:刈谷市美術館/定員:25名/申込方法:事前申込制