
荒井良二《流れ星スパーク奏でよギター》2022
2005年に日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞し、「斬新、大胆、気まぐれ、全く独自の発光力を持つ画家」と世界的な評価を受けた荒井良二さん(1956-)は、絵本作家であり、同時に、絵画、音楽、舞台美術と幅広く活動を展開するアーティストです。
絵本やイラスト、音楽など、様々なジャンルの壁を超越して飛び込んだ先の、ルールも分からない「知らないところ」で、それでも自分なりの仕事をする。
こうした荒井さんの創作に向かう姿勢は、チャレンジングで、かつ困難や制約をも楽しむような、まさしく旅をする時の前向きな気持ちに溢れたものです。
本展では、旅をするような気分で日々あらたに作品を生み出してきた荒井さんの創作活動を、新作や過去作を織り交ぜて紹介します。展覧会で出会うのは、大きな絵画や絵本原画、イラストレーション、そして新作となる立体作品や小さなガラクタたち。これらは、絵を描くのが好きという、荒井さんの創作の根底にある気持ちを物語っています。荒井さんは、これまでどんなところを旅して、次はどこへ出かけていくのか。
ここからまた新しい荒井良二さんが誕生=new bornする展覧会を、一緒に体感しましょう。


荒井良二《children are! 在るこども》2012


写真:志鎌康平
1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったのでまどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を受賞するほか、 2005年にはアジアで初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得る。2012年NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当。 ライブペインティングやワークショップのほか、作詞・作曲やギターも演奏するなど音楽活動も行っている。2018年まで「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」の芸術監督を務め、さらにその活動の幅を広げている。


荒井良二《誰も知らない山の神さまちゃん》2018
会期:2023年7月1日(土)〜9月3日(日)
会場:横須賀美術館
開館時間:10:00〜18:00
休館日:7月3日(月)、8月7日(月)
観覧料(税込):
一般 1,300(1,040)円、
高校生・大学生・65歳以上 1,100(880)円、
中学生以下無料
- *所蔵品展、谷内六郎館も観覧できます。
- *()内は20名以上の団体料金
- *高校生(市内在住または在学に限る)は無料
- *身体障害者手帳・療育手帳・
精神障害者保健福祉手帳を
お持ちの方と付添1名様は無料 - 主催:横須賀美術館、朝日新聞社
- 協力:偕成社、積水ハウス株式会社、 宮本武典
荒井良二 《 new born 旅する名前のない家たちを
ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す 》
会場:SUMUFUMU TERRACE 青山
〒107-0062
東京都港区南青山2-26-1
D-LIFEPLACE南青山1階
電話番号:0120-776-511
受付時間:10:00〜18:00
定休日:火曜日・水曜日・祝日・夏季休暇・年末年始
交通案内:銀座線「外苑前駅」1b出口徒歩1分


「new born 荒井良二」展の開幕(7/1)に先立ち、
設営作業中の展示室内で、「物語をつくる」2日間のワークショップを実施します。
日時:
1日目
2023年6月24日(土)13時~18時
2日目
2023年6月25日(日)13時~18時
会場:横須賀美術館 企画展示室
定員:30名
参加費:無料
参加方法:事前申込制/締切6月18日(日)23:59必着
*参加対象条件、お持ちものなどにつきまして横須賀美術館HPイベントページでご確認ください。
(横須賀美術館HP)

荒井良二《展覧会のためのスケッチより》2023